インフルエンザや、新型コロナウイルスといった感染症にしっかりと対処できる看護師になるには、専門資格を取得するのも1つの方法です。医療機関での感染症対策に役立つ資格には、感染管理認定看護師や医療環境管理士があります。資格取得を目指す際には、自身が希望するキャリアを実現できそうなものを選びましょう。

感染管理認定看護師は、認定看護師制度の資格の1つです。認定看護師制度では、感染管理の他にも糖尿病や訪問介護、緩和ケアなど複数の分野で、それぞれ資格が用意されています。

感染管理認定看護師になるには、看護師資格に加えて、実務研修への参加や教育機関での勉強が必要です。また、希望する分野での実務研修を、3年以上経験していることが条件として挙げられています。認定看護師になりたい人は、実務研修が受けやすい職場を選ぶと、スムーズにキャリアアップできるでしょう。

医療環境管理士は、病院などの医療現場の衛生管理を担当するプロフェッショナルです。この資格を取得すると、医療機関で感染症対策の専門家として、スタッフの教育や態勢づくりなどに広く携われます。

医療環境管理士は、看護師資格を取得していない人でも受験が可能な民間資格です。そのため、実務研修などは特に行われていません。

看護師がこうした資格試験に合格するには、市販の公式テキストを使って、出題範囲を勉強することが大切でしょう。ちなみに医療環境管理士の資格は、看護師はもちろん、医師などの医療従事者からも人気を博しています。