2020年に入って世界中にパンデミックを巻き起こした新型コロナウイルスにより、多くの看護師が苦戦を強いられています。もっとも大きいのは、いくら感染症対策をしても、常に罹患するリスクと向き合わなければならない点でしょう。それにより、これまで以上にストレスを感じながら働いている看護師は少なくありません。
また、新型コロナの患者を受け入れている、現場で働く看護師の中には、周囲から避けられたり、心ない言葉をかけられたりするケースが増えています。それによる心理的なダメージの蓄積も、仕事をするうえでの大きな障害となっているのです。
新型コロナの出現により、それ以外の病気やケガをした患者が、受診しにくくなっていることも現状としてあります。これが、看護師が置かれる環境を厳しいものにしているのです。
というのも、患者の足が遠のいたことで、これまで得ていた診療報酬が半減してしまった病院が増えています。その結果、一部の職場では看護師に十分なボーナスが支給できなくなってしまったのです。
看護師をはじめ医療従事者は、ストレスを抱えながら何とか仕事をこなしています。にもかかわらず、これまでより少ないボーナスしかもらえない状況が、いかにつらい状況なのかは想像に難くありません。
実際、看護師の中には転職したり、離職したりする人も少なくないのです。このような状況が続くと、ただでさえ不足しがちな看護師が本格的に足りなくなってしまうため、早急な対策が必要でしょう。